釣りをしていてハーリー練習と遭遇
石垣島にはたくさんのお祭りがありますが、航海の安全や豊漁を祈願して6月に開催される『石垣市ハーリー大会』は代表的なお祭りです。
海神祭(ハーリー)とは、沖縄の各地で毎年開催される、海神を祭ってサバニ(舟)による競技を行うお祭りで、那覇などではゴールデンウィークの連休に合わせて新暦の5月4日に行われたりもします。
石垣市ハーリーは現在でも伝統を重んじて「旧暦5月4日(ユッカヌヒー)」に行われるため、我々島外の人間には日程が分かりずらいのですが、たまたま漁港で子どもと釣りをしているとハーリーを練習する舟と出逢い、日程が近いことを知りました。
調べると2018年の石垣市ハーリー大会は「6月17日」に石垣漁港でも行われる日程だったので、初めてハーリー(海神祭)を観に行くことにしました!
真っ青な空と灼熱の太陽とはためく豊漁旗
石垣市のハーリーは例年3か所で行われますが、その中でも最大規模で人気も高いのが『石垣漁港』です。
大会は朝8時から行われるのですが、ゆっくりめの10時頃に会場に着くと、会場は人と車で埋め尽くされていました。
会場にはかき氷や焼きそばなどの出店も出るので、若者や家族連れが多く、近くの公園では子どもたちも走り回っています。
辺りにはエイサーの掛け声や太鼓のリズムが流れ、上を見上げると、色鮮やかな豊漁旗が数多くはためいて、ハーリーの雰囲気をいっそう盛り上げてくれます。
漁港の競技場では日陰の応援席に子どもや年配の方が座り、舟に近い日なたには関係者や家族と思われる方々が声を張り上げて応援していました。
各団体ごとのサバニが、応援の声に押されて力強く前にすすむのを見ると、子どもたちも大声で「頑張れー!」と声をあげます。
ハーリーは普通のレースの他に「転覆ハーリー」という、わざとサバニを転覆させた後に舟を戻して乗り込むという競技もあり大変盛り上がります。
フィナーレである「上がりハーリー」では、それぞれの海人としてのプライドがぶつかり合い、指笛や太鼓で会場の熱気が最高潮となりハーリーが終わります。
地元のお祭りの熱気に触れることでその文化の一片を知ることができるので、タイミングが合えば是非ハーリーを応援してみてください!